遥々ようよう)” の例文
二十九年と七カ月の歳月としつきを費やし遥々ようよう万里の波濤はとうを越えて漂着したこの一個の函をめぐって、今や世界学者の論争は白熱化しているということが、同じくこの外電によって報じられている。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
朝のもやがすっかり晴れて、雲雀ひばりは高く舞い、林から畑、畑から遠く農家の屋根、それから木々の絶え間には、試合のあった御岳山あたりの山々が、いま眠りからめたように遥々ようようとして見え渡ります。