御懇情ごこんじょう)” の例文
かねがね御懇情ごこんじょうこうむったが、年取った親もあることとて、どうも思召しどおりになるわけに行かない。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
人まじわりもつつしまねばならぬ身、ことさら芸道大切に、これまでとて、女性の肌にもふれておりませぬで、その御懇情ごこんじょうだけは、平にお忘れ下さるよう、申し上げたことでござります。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)