“出向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でむ63.6%
でむか18.2%
でむき13.6%
でむく4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むなくんば、あをそらしたと思つてゐたが、此天気ではそれも覚束なかつた。と云つて、平岡のいへ出向でむく気は始めからかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あついからむねをはだけて、尻端折しりはしよりで、すた/\と出向でむかはれた。かへりには、ほこりのひどさに、すつとこかぶりをしてられたが
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
殿様は翌日御番ごばんでお出向でむきに成ったあとへ、隣家となりの源次郎がお早うと云いながらやって来ましたから、お國はしらばっくれて
心ならずもあきないをしまい夕方帰かえって留守中の容子ようすを聞くと、いつつくように泣児なくこが、一日一回もなかぬといわれ、不審ながらもよろこんで、それからもその通りにして毎日、あきないに出向でむくなにとても
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)