“出掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
でか65.6%
でかけ21.1%
でがけ7.8%
でが3.3%
だしか1.1%
でかゝ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかわたしすこしも身體からだ異状いじやういです、壯健さうけんです。無暗むやみ出掛でかけること出來できません、何卒どうぞわたし友情いうじやうことなんとかしようさせてください。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
けれどふ言ふのが温泉場をんせんばひと海水浴場かいすゐよくぢやうひと乃至ないし名所見物めいしよけんぶつにでも出掛でかけひと洒落しやれ口調くてうであるキザな言葉ことばたるをうしなはない。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
戸口を出掛でがけに「うつかり話が面白かつたので遅くなつて済まない」と謙遜なムネ・シユリイは送つて出た主人に挨拶した。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
セルで足袋を穿いては、軍人の奥方めく、素足では待合から出たようだ、と云ってやしき出掛でがけに着換えたが、はだに、紋縮緬もんちりめん長襦袢ながじゅばん
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
亭主帳場から背後うしろ向きに、日和下駄ひよりげたを探って下り、がたりびしりと手当り強く、そこへ広蓋ひろぶた出掛だしかける。ははあ、夫婦二人のこの店、気の毒千万、御亭が出前持を兼ねると見えたり。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三千代は矢張りいてゐた。代助は思ひ切つた判断を、自分の質問しつもんの上に与へやうとして、既に其言葉がくち出掛でかゝつた時、三千代は不意に顔をげた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)