トップ
>
出掛
>
でがけ
ふりがな文庫
“
出掛
(
でがけ
)” の例文
戸口を
出掛
(
でがけ
)
に「うつかり話が面白かつたので遅くなつて済まない」と謙遜なムネ・シユリイは送つて出た主人に挨拶した。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
夫
(
それ
)
で仕方がないから代助を迎ひに
遣
(
や
)
つたのだ、と、是は
兄
(
あに
)
が
出掛
(
でがけ
)
の説明であつた。代助は少々理窟に合はないと思つたが、たゞ、
左様
(
さう
)
ですかと答へた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
両手を腹に
支
(
か
)
つて、顔を強く
顰
(
しか
)
めて、お由は棒の様に突立つたが、
出掛
(
でがけ
)
に言つた事を松太郎に聞かれたと思ふと、言ふ許りなき怒気が肉体の
苦痛
(
くるしみ
)
と共に発した。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「はあえゝえゝ、えゝ
朝
(
あさ
)
のうゝゝえゝえ、はあ
出掛
(
でがけ
)
えにいゝゝゝゝえ」と
又
(
また
)
唄
(
うた
)
ひ
出
(
だ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
悪
(
わり
)
いって悪くねえって行かねば己叱られるだ、行って遣って下せえ、
出掛
(
でがけ
)
に
己
(
おら
)
ア肩
叩
(
たて
)
えてなア、作さん今夜新吉さんを連れて来ないと
打敲
(
ぶったゝ
)
くよ、と云って
斯
(
こ
)
う脊中ア
打
(
ぶ
)
ったから、なに
大丈夫
(
でえじょうぶ
)
だ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
呼息
(
いき
)
より
外
(
ほか
)
に
現實
(
げんじつ
)
世界
(
せかい
)
と
交通
(
かうつう
)
のない
樣
(
やう
)
に
思
(
おも
)
はれる
深
(
ふか
)
い
眠
(
ねむり
)
も
朝
(
あさ
)
見
(
み
)
た
通
(
とほ
)
りであつた。
凡
(
すべ
)
てが
今朝
(
けさ
)
出掛
(
でがけ
)
に
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
へ
収
(
をさ
)
めて
行
(
い
)
つた
光景
(
くわうけい
)
と
少
(
すこ
)
しも
變
(
かは
)
つてゐなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
朝
(
あさ
)
の
出掛
(
でがけ
)
にどの
山
(
やま
)
見
(
み
)
ても
雲
(
くも
)
の
掛
(
かゝ
)
らぬ
山
(
やま
)
はない」と
唄
(
うた
)
つて
茶碗
(
ちやわん
)
を
動
(
うご
)
かしては
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そこへ門野が大きな
洋燈
(
ランプ
)
を持って
這入
(
はい
)
って来た。それには
絹縮
(
きぬちぢみ
)
の様に、
竪
(
たて
)
に
溝
(
みぞ
)
の
入
(
い
)
った青い笠が掛けてあった。門野はそれを
洋卓
(
テーブル
)
の上に置いて、又縁側へ出たが、
出掛
(
でがけ
)
に
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこへ
門野
(
かどの
)
が大きな
洋燈
(
ランプ
)
を持つて
這入
(
はい
)
つて
来
(
き
)
た。それには
絹縮
(
きぬちゞみ
)
の
様
(
やう
)
に、
竪
(
たて
)
に
溝
(
みぞ
)
の
入
(
い
)
つた青い
笠
(
かさ
)
が
掛
(
か
)
けてあつた。
門野
(
かどの
)
はそれを
洋卓
(
テーブル
)
の
上
(
うへ
)
に
置
(
お
)
いて、又椽側へ
出
(
で
)
たが、
出掛
(
でがけ
)
に
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
宗助
(
そうすけ
)
と
小六
(
ころく
)
が
手拭
(
てぬぐひ
)
を
下
(
さ
)
げて、
風呂
(
ふろ
)
から
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た
時
(
とき
)
は、
座敷
(
ざしき
)
の
眞中
(
まんなか
)
に
眞四角
(
まつしかく
)
な
食卓
(
しよくたく
)
を
据
(
す
)
ゑて、
御米
(
およね
)
の
手料理
(
てれうり
)
が
手際
(
てぎは
)
よく
其上
(
そのうへ
)
に
並
(
なら
)
べてあつた。
手焙
(
てあぶり
)
の
火
(
ひ
)
も
出掛
(
でがけ
)
よりは
濃
(
こ
)
い
色
(
いろ
)
に
燃
(
も
)
えてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
折角
(
せつかく
)
の
出掛
(
でがけ
)
を
喰
(
く
)
ひ
留
(
と
)
めて、
邪魔
(
じやま
)
でもした
樣
(
やう
)
に
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な
思
(
おもひ
)
をした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“出掛”で始まる語句
出掛際