“折角”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せっかく81.2%
せつかく18.2%
しっかく0.3%
おれかど0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れか這入はいって来る、電報がかかる、訪問客が来る、折角せっかく考えていたことを中途で妨げられて、またヤリ直すことが幾度いくどあるか知れぬ。
人格を認知せざる国民 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
折角せつかく鶴吉の骨折りで、泥の中から頭を持ち上げかけた鶴床は、他愛もなくずる/\と元にも増した不景気の深みに引きずり込まれた。
お末の死 (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
林「へえ恐入おそれえりました、ヒエ/\こぼれます/\……有難い事で、お左様なれば頂戴いたします、折角しっかくの事だアから誠にはや有難い事で」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その袖壁の折角おれかどから、何心なく中を覗くと
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)