お末の死おすえのし
お末はその頃誰から習ひ覚えたともなく、不景気と云ふ言葉を云ひ/\した。 「何しろ不景気だから、兄さんも困つてるんだよ。おまけに四月から九月までにお葬式を四つも出したんだもの」 お末は朋輩にこんな物の云ひ方をした。十四の小娘の云ひ草としては、 …
作品に特徴的な語句
仮睡まどろみ 水腫みづば 冒頭きつかけ まゝ かたはら はふ 長病ながわづら はづ をつと この こゝろよ くう をど こく はが 孑然ぽつねん 微笑ほゝゑ こは わづら ふせ 首肯うなづ かね 余裕ゆとり 先刻さつき けん 単衣ひとへ 可笑をか 合槌あひづち ごみ 実体じつてい 性根しやうね 悒鬱いふうつ なら 折角せつかく 昇汞しようこう おそ 水甕みづがめ あかり 生水なまみづ 美味おい 胡瓜きうり 行火あんくわ 跛足びつこ しづ むちう もた ひと 不憫ふびん 乾破ひわ 仮為まね 仮面めん まか 何時いつ そば 十許ばか 喘息ぜんそく 嘔気はきけ もと 実入みい 布巾ふきん ひろ てのひら くさび 権幕けんまく 気息いき 流元ながしもと 流行はや かわ 滅入めい 独言ひとりごと 界隈かいわい いた 種籾たねもみ ごく そむ 背丈せたけ 胸騒むなさわ なか すさ 袂糞たもとくそ たすき たち 跣足はだし