“長病”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながわづらひ28.6%
ちやうびやう14.3%
ながやまひ14.3%
ながわずら14.3%
ながわずらい14.3%
ながわづら14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クリストは又或時はやむを得ず奇蹟を行つた為に、——或長病ながわづらひに苦しんだ女の彼のころもにさはつた為に彼の力の脱けるのを感じた。
西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あきなひ其餘力よりよくを以て母をやしなひ居候に付私し如何にも不便ふびんに存じ親子共引取べき旨種々しゆ/″\申聞候へ共今更厄介やつかいに相成候は不本意ふほんいなりとて聞入申さず五ヶ年の長病ちやうびやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たのしみに思ふ長病ながやまひかな。
悲しき玩具 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
だが、格太郎の仏心に引かえて、おせいは考え直すどころか、一日一日と、不倫の恋におぼれて行った。それには、窮迫して、長病ながわずらいで寝た切りの、彼女の父親がだしに使われた。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
長病ながわずらいの少年が——火葬場やきばくすりまでもらおうというものが、この夜寒に、——しかも重い病人に、荷物をもたせて、綿のはいったものもきせずに——
お末の家で四月から追つかけ/\死に続いた人達の真先きに立つたのは、長病ながわづらひをした父だつた。
お末の死 (新字旧仮名) / 有島武郎(著)