“長持”の読み方と例文
読み方割合
ながもち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道満どうまん晴明せいめい右左みぎひだりわかれてせきにつきますと、やがて役人やくにんが四五にんかかって、おもそうに大きな長持ながもちかついでて、そこへすえました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
坂になった馬籠の町は金のあおいの紋のついた挾箱はさみばこ、長い日傘ひがさ、鉄砲、箪笥たんす長持ながもち、その他の諸道具で時ならぬ光景を呈した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼は、ともすると、暗い長持ながもちの底を覗きこんで、亡くなったお祖父さん、そのまたお祖父さんというふうに、遠い昔のことなど考えてみた。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)