“右左”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みぎひだり81.0%
みぎひだ9.5%
とかく4.8%
とこう4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一郭、中がくぼんで、石碓いしうすを拡げた……右左みぎひだりは一面のきり。さしむかひに、其でも戸のいた前あたり、何処どこともなしに其の色が薄かつた。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
えがけども成らず、描けども成らず」と丸き男は調子をとりて軽く銀椀ぎんわんたたく。葛餅をたる蟻はこの響きに度を失して菓子椀の中を右左みぎひだりへけ廻る。
一夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
思ひし深切に久八も大に喜悦よろこび何商なにあきなひを初めたらよろしからうと工夫をなせども元より大家の支配人の果なれば小商こあきなひの道を知ず右左とかく損毛そんもう多く夫而已のみならず久八は生れ付ての慈悲じひ心深くまづしき者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取つ置いつ思案して右左とこうの挨拶も口には出ぬ。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)