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みぎひだり
ふりがな文庫
“
右左
(
みぎひだり
)” の例文
一郭、中が
窪
(
くぼ
)
んで、
石碓
(
いしうす
)
を拡げた……
右左
(
みぎひだり
)
は一面の
霧
(
きり
)
。さしむかひに、其でも戸の
開
(
あ
)
いた前あたり、
何処
(
どこ
)
ともなしに其の色が薄かつた。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
道満
(
どうまん
)
と
晴明
(
せいめい
)
が
右左
(
みぎひだり
)
に
別
(
わか
)
れて
席
(
せき
)
につきますと、やがて
役人
(
やくにん
)
が四五
人
(
にん
)
かかって、
重
(
おも
)
そうに大きな
長持
(
ながもち
)
を
担
(
かつ
)
いで
来
(
き
)
て、そこへすえました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
程なく多くの足音聞ゆる中に、
沓音
(
くつおと
)
高く
響
(
ひび
)
きて、
烏帽子
(
ゑぼし
)
七七
直衣
(
なほし
)
めしたる貴人、堂に上り給へば、
従者
(
みとも
)
の
武士
(
もののべ
)
四五人ばかり
右左
(
みぎひだり
)
に座をまうく。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
鼻緒の二本が
右左
(
みぎひだり
)
で色が違ふ。それで能く覚えてゐる。
今
(
いま
)
仕事中
(
しごとちう
)
だが、
可
(
よ
)
ければ
上
(
あが
)
れと云ふ
小女
(
こをんな
)
の
取次
(
とりつぎ
)
に
尾
(
つ
)
いて、画室へ
這入
(
はい
)
つた。
広
(
ひろ
)
い部屋である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
浮
(
うか
)
め大岡殿の
仁心
(
じんしん
)
を悦び
感
(
かん
)
じ
飛
(
とぶ
)
が如くに馬喰町の
旅宿
(
りよしゆく
)
へ
戻
(
もど
)
れば友次郎お花は今日の
首尾
(
しゆび
)
如何なりしと
右左
(
みぎひだり
)
より
問掛
(
とひかけ
)
るに忠八は越前守殿の
仁智
(
じんち
)
の
概略
(
あらまし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
『こゝまで来て
何
(
ど
)
うしたものだ。お城はもうすぐだ。』と、人々は
右左
(
みぎひだり
)
から
賺
(
すか
)
したが、娘はもう
肯
(
き
)
かなかつた。
梟娘の話
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかし、
右左
(
みぎひだり
)
、
前後
(
まえうしろ
)
と見まわしても、何も見えません。次に保君の目は洞穴の天井を見上げました。
新宝島
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そして庄造は、首を
右左
(
みぎひだり
)
へ揺さ振り揺さ振り、電車線路を向う側へ渡った。
猫と庄造と二人のおんな
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
石は眉毛を
右左
(
みぎひだり
)
ひとしく碎き、其骨も
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
雨戸
(
あまど
)
を
開
(
あ
)
けて
欄干
(
らんかん
)
から
外
(
そと
)
を
見
(
み
)
ると、
山気
(
さんき
)
が
冷
(
ひやゝ
)
かな
暗
(
やみ
)
を
縫
(
ぬ
)
つて、
橋
(
はし
)
の
上
(
うへ
)
を
提灯
(
ちやうちん
)
が
二
(
ふた
)
つ
三
(
み
)
つ、どや/\と
人影
(
ひとかげ
)
が、
道
(
みち
)
を
右左
(
みぎひだり
)
へ
分
(
わか
)
れて
吹立
(
ふきた
)
てる
風
(
かぜ
)
に
飛
(
と
)
んで
行
(
ゆ
)
く。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
荻
(
をぎ
)
一四六
尾花のたけ人よりもたかく
生茂
(
おひしげ
)
り、露は時雨めきて降りこぼれたるに、
一四七
三つの
径
(
みち
)
さへわからざる中に、堂閣の戸
右左
(
みぎひだり
)
に
頽
(
たふ
)
れ、
方丈
(
はうぢやう
)
一四八
庫裏
(
くり
)
に
縁
(
めぐ
)
りたる
廊
(
らう
)
も
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
隣の連中は余程世間が広い男達と見えて、
右左
(
みぎひだり
)
を
顧
(
かへり
)
みて、
彼所
(
あすこ
)
には
誰
(
だれ
)
がゐる、
茲所
(
こゝ
)
には
誰
(
だれ
)
がゐると
頻
(
しき
)
りに知名な人の名を
口
(
くち
)
にする。
中
(
なか
)
には離れながら、互に挨拶をしたのも
一二人
(
いちににん
)
ある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして庄造は、首を
右左
(
みぎひだり
)
へ揺さ振り/\、電車線路を向う側へ渡つた。
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
殺
(
ころ
)
しましたる
覺
(
おぼ
)
えは決して御座なく是は定めし人
違
(
ちが
)
ひならんと
種々
(
いろ/\
)
言解
(
いひとき
)
ける
側
(
そば
)
より女房お節も
取縋
(
とりすが
)
り九助は
勿々
(
なか/\
)
人殺
(
ひとごろ
)
しなど致す者では御座りませぬ何卒御
堪忍
(
かんにん
)
成
(
なさ
)
れて下されと
倶々
(
とも/″\
)
に
泣詫
(
なきわび
)
る斯る處へ
譜代
(
ふだい
)
の三五郎も
馳
(
はせ
)
來り其所へ
平伏
(
ひれふし
)
御役人樣九助儀は
勿々
(
なか/\
)
人など殺す樣な者では御座りませぬと
右左
(
みぎひだり
)
より取付
詫
(
わび
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ために、
音信
(
おとづれ
)
を
怠
(
おこた
)
りました。
夢
(
ゆめ
)
に
所
(
ところ
)
がきをするやうですから。……とは
言
(
い
)
へ、
一
(
ひと
)
つは、
日
(
ひ
)
に
増
(
ま
)
し、
不思議
(
ふしぎ
)
に
色
(
いろ
)
の
濃
(
こ
)
く
成
(
な
)
る
爐
(
ろ
)
の
右左
(
みぎひだり
)
の
人
(
ひと
)
を
憚
(
はゞか
)
つたのであります。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして庄造は、首を
右左
(
みぎひだり
)
へ揺さ振り/\、電車線路を向う側へ渡つた。
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
玄関には美禰子の
下駄
(
げた
)
がそろえてあった。鼻緒の二本が
右左
(
みぎひだり
)
で色が違う。それでよく覚えている。今仕事中だが、よければ上がれと言う
小女
(
こおんな
)
の取次ぎについて、画室へはいった。広い
部屋
(
へや
)
である。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
門
(
もん
)
を
出
(
で
)
ると、
右左
(
みぎひだり
)
、
二畝
(
ふたうね
)
ばかり
慰
(
なぐさ
)
みに
植
(
う
)
ゑた
青田
(
あをた
)
があつて、
向
(
むか
)
う
正面
(
しやうめん
)
の
畦中
(
あぜなか
)
に、
琴彈松
(
ことひきまつ
)
といふのがある。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
畏
(
かしこ
)
まつて
候
(
さふらふ
)
と、
右左
(
みぎひだり
)
から
頸首
(
えりくび
)
を
取
(
と
)
つてのめらせる、とお
妾
(
めかけ
)
面
(
おもて
)
を
蔽
(
おほ
)
うた
時
(
とき
)
、
黒髯
(
くろひげ
)
は
眉
(
まゆ
)
を
顰
(
ひそ
)
めて
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
右左
(
みぎひだり
)
にして
綱
(
つな
)
を
引張
(
ひつぱ
)
つたが、
脚
(
あし
)
から
根
(
ね
)
をつけた
如
(
ごと
)
くにぬつくと
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
てびくともせぬ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
最
(
もつと
)
も
路
(
みち
)
のない
処
(
ところ
)
を
辿
(
たど
)
るのではなかつた。
背後
(
うしろ
)
に、
尚
(
な
)
ほ
覚果
(
さめは
)
てぬ
暁
(
あかつき
)
の
夢
(
ゆめ
)
が
幻
(
まぼろし
)
に
残
(
のこ
)
つたやうに、
衝
(
つ
)
と
聳
(
そび
)
へた
天守
(
てんしゆ
)
の
真表
(
まおもて
)
。
差懸
(
さしかゝ
)
つたのは
大手道
(
おほてみち
)
で、
垂々下
(
だら/\お
)
りの
右左
(
みぎひだり
)
は、
半
(
なか
)
ば
埋
(
うも
)
れた
濠
(
ほり
)
である。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
右
常用漢字
小1
部首:⼝
5画
左
常用漢字
小1
部首:⼯
5画
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