“問掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
といか40.0%
とひかけ20.0%
とひか20.0%
とひかく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同道致候道々みちみち、愚僧の様子何となくいつもとは変りをり候ものと見え、何か仔細しさいのある事ならむとしきり問掛といかけ、はては得念自身問はれもせぬに、その身の事ども打明け話し候を聞くに
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
さても忠八はお花夫婦に問掛とひかけられ何とか云て宜からんと一人胸を苦めしが何時迄か包み隱さんと心を定め四邊あたり見廻みまはし聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まがると先程さきほど糸屋いとやまへ眞直まつすぐけば大通おほどほりへ仕舞しまひますたしか裏通うらどほりとおほせで御座ございましたが町名ちやうめいなんまをしますか夫次第それしだい大抵たいていわかりませうと問掛とひかけたり
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
友次郎はいさめ勵まし泣てのみ居ては事分らず樣子如何にと問掛とひかくればお花も屹度きつと心付涙を拂ひ妾が此處まで連られ來りしには種々樣子やうすあれども夫は道々御話し申さん夫れよりは先急ぎ此所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)