問掛といか)” の例文
同道致候道々みちみち、愚僧の様子何となくいつもとは変りをり候ものと見え、何か仔細しさいのある事ならむとしきり問掛といかけ、はては得念自身問はれもせぬに、その身の事ども打明け話し候を聞くに
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかしあまり微細な事まで問掛といかけて、それがため現在の職業はまだしもの事、二、三年前京子と二人で待合や媒介所を歩き廻った事まで知られてはと、底気味のわるい心持もする。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)