問掛とひかけ)” の例文
さても忠八はお花夫婦に問掛とひかけられ何とか云て宜からんと一人胸を苦めしが何時迄か包み隱さんと心を定め四邊あたり見廻みまはし聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うかめ大岡殿の仁心じんしんを悦びかんとぶが如くに馬喰町の旅宿りよしゆくもどれば友次郎お花は今日の首尾しゆび如何なりしと右左みぎひだりより問掛とひかけるに忠八は越前守殿の仁智じんち概略あらまし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かゞもし斯樣々々かやう/\の女にあひ給はずやと問掛とひかけられ九助は一向見掛ぬ旨こたへれば彼者又水呑村に九助殿と申人が御座るかときくゆゑハイ其九助は私しで御座ると云に夫はさいはい某しは松平玄蕃守げんばのかみ家來石川安五郎と申者樣子有て今御たづね申處なりと懷中ふところより書簡てがみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)