“首尾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅび62.3%
しゆび33.8%
しあわせ1.3%
しび1.3%
シュビ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吸う者とができる。まあよかったよ! これでお千絵様の方さえ首尾しゅびよく運んでくれれば、万事上々吉。申し分のないところだが……
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
拔け荷の取引を濟ませて歸つて來た彈三郎は、一杯機嫌で棧橋へかゝると、首尾しゆびよく茂野の仕掛けたわなちて、板を踏み外した。
召し使ひたる男女なんにょ共、あたゞに立ち騒ぎ打ち喜びて、かほどの首尾しあわせはよもあらじと、今までに引き換へてさゞめき合ひ候ひしが、そが中に唯一人、妾をり育て候乳母めのとの者
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
なにはゞかりての御遠慮ごゑんりよぞやくわんずれば御恨おうらみも未練みれんなにもあらずお二かたさま首尾しびとゝのひしあかつきにはいさぎよく斯々かう/\して流石さすが貞操みさをたつるとだけきみさまにられなばそれ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ナルホド、ソレモ一理窟ヒトリクツ。」日本ニッポン古来コライノコノ日常語ニチジョウゴガ、スベテヲカタリツクシテイル。首尾シュビ一貫イッカン秩序整然チツジョセイゼン。ケサノコノハシガキモマタ、純粋ジュンスイ主観的シュカンテキ表白ヒョウハクニアラザルコトハ、皆様ミナサマ承知ショウチ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)