“しゆび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
首尾92.9%
麈尾3.6%
鬚眉3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もよほしける次の間なる吉兵衞は色々と思案し只此上は我膽力わがたんりよく渠等かれらに知らせ首尾しゆびよくはからば毒藥もかへつて藥になる時あらん此者共を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
朱柄しゆえ麈尾しゆびをふりふり、裸の男にたからうとするあぶや蠅を追つてゐたが、流石さすがに少しくたびれたと見えて、今では、例の素焼すやきの瓶の側へ来て、七面鳥のやうな恰好をしながら
酒虫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
黄色い法衣ころもを着て、その肩に、縮れた髪の伸びたのを、うるささうに垂らしてゐる。それが、朱柄の麈尾しゆびを持つたまゝ、のつそりへやのまん中に立つた。挨拶もしなければ、口もきかない。
酒虫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
近づくこと一歩にして見れば、ねられてよりまだ日を經ざるものと覺しく、鬚眉しゆび猶生けるがごとし。既にして我は中央なる首級の少しく異なるものあるを認め得たり。