“鬚眉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅび33.3%
しゆび33.3%
すうび33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヒョタコラ姿の気息いきゼイゼイ、御いたわしの御風情やと云いたい様になるのであるが、天日とこしえに麗わしくして四海波穏やかなる時には、鬚眉しゅびの男子皆御前に平伏して御機嫌を取結ぶので
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
近づくこと一歩にして見れば、ねられてよりまだ日を經ざるものと覺しく、鬚眉しゆび猶生けるがごとし。既にして我は中央なる首級の少しく異なるものあるを認め得たり。
其の振りぐる顏を見れば、鬚眉すうびの魂をとろかして此世の外ならで六尺の體を天地の間に置き所なきまでに狂はせし傾國けいこくの色、凄き迄にうるはしく、何を悲しみてか眼にたゝゆる涙のたま海棠かいだうの雨も及ばず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)