“鬚髯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅぜん53.3%
ひげ33.3%
しゆぜん13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
闇の中に、顎の下からの逆光線で、クローズ・アップされた老人の顔、モジャモジャした頭髪、顔を埋めた半白の鬚髯しゅぜん、まん丸なロイド眼鏡。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あごから頬へかけての鬚髯ひげはありませんが、病気中は剃らなかったと見えて、一分いちぶに足らぬ黒い濃い毛が密生しておりました。
髭の謎 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
痩せて黄色になつた顔には、もとの面影がもはや無いとつても、白きを交へてまばらに延びた鬚髯しゆぜんのあたりを見てゐると、かき村人むらびと時代の顔容をおもひ起させるものがあつた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)