“しゆぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬚髯40.0%
修善20.0%
修膳20.0%
酒饌20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直に目にうつるは鬚髯しゆぜん蓬々ぼう/\たる筒袖の篠田長二なり「では、差当り御協議したいと思つたことは、是れで終結を告げました——少こし時間ときおくれましたが、他に御相談を要する件がありますならば——」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
里見さんのは確か修善しゆぜん寺あたりの球突塲たまつきば題材だいざいにしたもので、そこにあつまつてくる温泉客おんせんきやくや町の常連ぜうれんの球突振つきふりそのものをれいの鮮かな筆致ひつちゑがいてあつたかとおもふ。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
此家こゝ町子まちこが十二のとしちゝらう低當ていたうながれにりて、れより修膳しゆぜんくわへたれども、みづながれ、やまのたゝずまい、まつがらし小高こたかこゑたゞそのむかしのまゝなりけり
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
午は飯を饗し、夕は酒殽しゆかうを饗した。少壮者は往々夜宴の開かるるを待ち兼ねて、未の下刻頃より「もう日が暮れた」と叫びつつ、板戸を鎖し蝋燭を燃やし、酒饌しゆぜんの出づるを促した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)