“酒殽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゆかう66.7%
さかな33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄長(このかみ)今夜(こよひ)菊花の約(ちかひ)に特(わざわざ)来る。一〇九酒殽(しゆかう)をもて迎ふるに、再三(あまたたび)辞(いな)み給うて云ふ。しかじかのやうにて約(ちかひ)に背(そむ)くがゆゑに、自(みづか)ら刃(やいば)に伏して陰魂(なきたま)百里を来るといひて見えずなりぬ。
午は飯を饗し、夕は酒殽(しゆかう)を饗した。少壮者は往々夜宴の開かるるを待ち兼ねて、未の下刻頃より「もう日が暮れた」と叫びつつ、板戸を鎖し蝋燭を燃やし、酒饌(しゆぜん)の出づるを促した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
はやく酒殽(さかな)をつらねてすすめまゐらすれば、八四万作酌(しやく)まゐれとぞ課(おほ)せらる。恐(かしこま)りて、美相(びさう)の若士(わかさぶらひ)膝行(ゐざ)りよりて八五瓶子(へいじ)を捧(ささ)ぐ。かなたこなたに杯(さかづき)をめぐらしていと興ありげなり。