“酒杯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかずき71.8%
さかづき10.3%
グラス7.7%
しゅはい5.1%
さけ2.6%
クウプ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いって、磯五の酒杯さかずきに酒を満たそうとしていたおせい様が、この問答にびっくりして、心配そうな表情かおをお駒ちゃんへ向けた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
先祖から伝はつた酒杯さかづきを相手に、時をり管を巻くことの好きな寺名主が、ある時チビリチビリやりだして、まだ二杯とは傾けんのに、ふと見ると
それがにこにこしながら自分の酒杯グラスひとつ持って私の食卓へ移ってきたのを見ると、私だって相当苦労を積んでるから三下バム親分ボスかくらいは一眼で識別出来る。
昔はこの物を酒杯しゅはいに造って、珍重ちんちょうする風習があり、それも大陸から伝わってきたように、多くの物知りには考えられていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
男爵を得しも、実は生まれ所のよかりしおかげ、という者もありし。されば剛情者、わがまま者、癇癪かんしゃく持ちの通武はいつも怏々おうおうとして不平を酒杯さけに漏らしつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)