“怏々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうおう93.8%
くさくさ1.5%
あう/\1.5%
おう/\1.5%
くさ/\1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、ブロム・ボーンズときたら、恋と嫉妬しっとですっかりいためつけられて、ひとりで片隅にすわりこみ、怏々おうおうとしていたのである。
倉持は空腹を感じていたので、料理と酒を註文ちゅうもんし、今母のいた部屋で、気仙沼けせんぬま烏賊いかの刺身でみはじめ、銀子も怏々くさくさするので呑んだ。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
かく思ひつゞくる程に、我心は怏々あう/\として樂まずなりぬ。忽ち鈴つけたる帽を被れる戲奴おどけやつこ、道化役者、魔法つかひなどに打扮いでたちたる男あまた我めぐりをどり狂へり。
その月中の小遣こづかいを、スッカリ盗られてしまった上、間違った云いがかりをして、散々やっ付けられたことが、可なり不愉快であった。怏々おう/\として、少しも楽しまなかった。
天の配剤 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ぢゃによって、なに可笑をか悲哀なさけなやつをばかせてくりゃ、乃公おれ怏々くさ/\してかなはぬによって。