“酒盃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかずき48.3%
さかづき24.1%
しゅはい17.2%
しゆはい6.9%
さけさかずき3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっともそれは柳橋にすむようになって、昼も酒盃さかずきをもっていられるようになった、ずっと晩年のことではあるが——
私は、酒盃さかづきを投げつけて茫然と立っているマリを街路に連れだして車にのせると車体は海岸線を疾風のように走りだした。
スポールティフな娼婦 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
すなわち酒盃しゅはいしずくを切ってしまわずに、思う人の手に渡すことで、最初は多分同じ器から分ち飲むことであったろうと思う。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ヘレンがユリツシーズの酒盃しゆはいの中に、エヂプト産の妄憂薬ネーベンチーを投げたことが書かれ、ヘロドトスはマツサゲテーが大麻を燃し
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
商売道具の玉槍を、長いのから短いのまで、七、八本ばかり掛けてあるほか、あとは酒盃さけさかずきやら女の扱帯しごきから銭入れのざるなどが雑多に散らかっている。すなわちこの囲いの中が投げ槍小六の楽屋なのだ。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)