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酒盃
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さかづき
ふりがな文庫
“
酒盃
(
さかづき
)” の例文
私は、
酒盃
(
さかづき
)
を投げつけて茫然と立っているマリを街路に連れだして車にのせると車体は海岸線を疾風のように走りだした。
スポールティフな娼婦
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
「主よ。もし御心に適ふならば、この苦き
酒盃
(
さかづき
)
を離し給へ。されど
爾
(
なんぢ
)
にして欲するならば、御心のままに爲し給へ。」
宿命
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
かう
云
(
い
)
ふ時には酒がなくてはならぬと思つて、
台所
(
だいどころ
)
を探し
𢌞
(
まは
)
つたが、
女世帯
(
をんなじよたい
)
の事とて
酒盃
(
さかづき
)
一ツ
見当
(
みあた
)
らない。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
此花咲けば此頃よりやがて酒の
味
(
あぢはひ
)
うまからずなりて、菊の花咲くまでは自ら
酒盃
(
さかづき
)
に遠ざかること我が習ひなり。人は如何にや知らず、我は打対ひて酒飲むべき花とは思はず。
花のいろ/\
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
かうした心の告白をするために、
故意
(
わざ
)
と
酒盃
(
さかづき
)
を重ねてゐるやうにさへ、瑠璃子に思はれた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
やツぱし日本の
酒盃
(
さかづき
)
なのよ。
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
青白い妖怪の
酒盃
(
さかづき
)
は
蝶を夢む
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
盃
漢検準1級
部首:⽫
9画
“酒”で始まる語句
酒
酒肴
酒場
酒宴
酒代
酒瓶
酒杯
酒精
酒屋
酒樽