“瓶子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいし75.0%
へいじ13.9%
ちょうし5.6%
とくり2.8%
びん2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、酒だけはどうしても缺かすことが出來ないといふので、母が瓶子へいしを抱いて、遠い山路を濁酒など求めに歩いたものであつた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
八五薄酒うすきさけ一杯ひとつぎすすめ奉らんとて、八六高坏たかつき平坏ひらつきの清らなるに、海の物山の物りならべて、八七瓶子へいじ土器かわらけささげて、まろや酌まゐる。
お春は三人のそばして、こぼれる愛嬌を見せながら、華奢きゃしゃな手に瓶子ちょうしるのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
周囲まわりにあるものを蹴ちらすようないきおいで入って来て、瓶子とくりの傍へ往くなりいきなり瓶子をって、それを口からぐいぐいと飲んだ。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
三樹八郎は白酒の瓶子びんを取った。
武道宵節句 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)