“とくり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徳利93.4%
瓶子1.3%
壜子1.3%
徳久利1.3%
督理1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次は最後にもう一度、婆やのお篠の死骸を見舞ひ、それから押入の中に首を突つ込んで、徳利とくりが一本隱してあるのを見付けました。
周囲まわりにあるものを蹴ちらすようないきおいで入って来て、瓶子とくりの傍へ往くなりいきなり瓶子をって、それを口からぐいぐいと飲んだ。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
年老としとったじょちゅう流槽ながしくっついた棚の下にある瓶子とくりの傍へ往った。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
己が壜子とくりの酒を與へて汝のかわきをとゞむることをせざる者は、その自由ならざること、海にそゝがざる水に等し 八八—九〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
けっして吐き出しません。ことによると飲み足りないで、もう一本なんて、赤い手で徳久利とくりを握って、細君の眼の前へぶらつかせる事があるかも知れません。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
○物理の要するところ、人と教とは人間の幸福において互にあい連結するをもって、これを担当すべき人の督理とくりに多少相従わざるを得ず。
ひらき見るに今ではごく辛抱人しんばうにんになりし由當時丸龜まるがめにて江戸屋清兵衞と云ては立派りつぱ旅籠屋はたごやになりてくらし居るといふおもむきの手紙也依て漸々やう/\私しは安心なし夫より此來このかたたがひに書状の音信たよりして居たりしと話す所へお梅はおかんが出來ましたから一ツ御あがりなされましと湯豆腐ゆとうふなべとくり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)