“陶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すえ27.8%
とう22.2%
すゑ16.7%
とん5.6%
たう5.6%
とくり5.6%
やき5.6%
スヱ5.6%
トー5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田舎なれど会堂おもいのほかに美しく、食卓の器は王宮よりはこび来ぬとて、純銀の皿、マイセン焼のすえものなどあり。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
だんだん近くなって話しあってみると、少年は自分でとうという姓であると言ったが、その話しぶりが上品で趣があった。そこで少年は馬の旅行しているわけを訊いた。
黄英 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
貝の殼、すゑものの小瓶をがめの碎け——
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
とんのあたりでこれもなく
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
同遊者の渋江六柳りくりうは抽斎である。小野抱経はうけい富穀ふこくである。抱経と号したには笑ふべき来歴があるが、事のせつに亘るを忌んで此に記さない。石川二たう貞白ていはくであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ひらき見るに今ではごく辛抱人しんばうにんになりし由當時丸龜まるがめにて江戸屋清兵衞と云ては立派りつぱ旅籠屋はたごやになりてくらし居るといふおもむきの手紙也依て漸々やう/\私しは安心なし夫より此來このかたたがひに書状の音信たよりして居たりしと話す所へお梅はおかんが出來ましたから一ツ御あがりなされましと湯豆腐ゆとうふなべとくり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「何です、たかゞ土でひねつたやきものぢやありませんか、おまけにひゞの入つてゐる——」
小町の芍薬 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
「この誓言本心を偽つて居るものなら、このスヱの地の松山其を、波が越えてみせてくれ」と言ふ意である。
支那のトーに座ってタイプライターで仕事をして居る。現代のフランスの絵はキライナ由。そういう点自分には不思議な気がした。