“富穀”の読み方と例文
読み方割合
ふこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて比良野貞固、小野富穀ふこく二人ふたりを呼んで、いかにこれに処すべきかを議した。幼い成善も、戸主だというので、その席につらなった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
小野氏ではこの年富穀ふこくが六十四歳で致仕し、子道悦が家督相続をした。道悦は天保七年うまれで、三十五歳になっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
言語げんぎよには尋常女子の敢て口にせざることばがあり、挙措きよそには尋常女子の敢て作さざる振舞があつた。たかはつねに磯野勝五郎、小野富穀ふこくともがらと酒を飲んで快談した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)