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『小町の芍薬』
ふりがな文庫
『
小町の芍薬
(
こまちのしゃくやく
)
』
根はかち/\の石のやうに朽ち固つてゐながら幹からは新枝を出し、食べたいやうな柔かい切れ込みのある葉は萌黄色のへりにうす紅をさしてゐた。 枝さきに一ぱいに蕾をつけてゐる中に、半開から八分咲きの輪も混つてゐた。その花は媚びた唇のやうな紫がかつた …
著者
岡本かの子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約18分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
病
(
マニア
)
戯
(
もてあそ
)
陶
(
やき
)
由縁
(
いわれ
)
更
(
か
)
縹渺
(
ひようびよう
)
度
(
た
)
詰
(
なじ
)
芍薬
(
しやくやく
)
良真
(
よしざね
)
居館
(
やかた
)
佇
(
た
)
蕾
(
つぼみ
)
迸
(
ほとばし
)
良実
(
よしざね
)
耽
(
ふけ
)
鴾色
(
ときいろ
)
矢絣
(
やがすり
)
片唾
(
かたず
)
然
(
しか
)
撮
(
つま
)
惧
(
おそ
)
崩潰
(
ほうかい
)
岐
(
わか
)
和
(
なご
)
俤
(
おもかげ
)