“崩潰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうかい50.0%
くずれ16.7%
くづれ16.7%
ぬけ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それやこれやで夫の郷里の資産は出来るだけ崩潰ほうかいを喰ひ止めて置きい。わがまゝな夫は、将来、どんなに窮しても学問を金に替へることなどしさうもない柄であつた。
小町の芍薬 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
我らを縛せし機運の鉄鎖、我らをとらえし慈忍の岩窟いわやはわが神力にてちぎりてたり崩潰くずれさしたり、汝られよ今こそ暴れよ、何十年の恨みの毒気を彼らに返せ一時に返せ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
我等を囚へし慈にん岩窟いはやは我が神力にて扯断ちぎり棄てたり崩潰くづれさしたり、汝等暴れよ今こそ暴れよ、何十年の恨の毒気を彼等に返せ一時に返せ、彼等が驕慢ほこりの臭さを鉄囲山外てつゐさんげつかんで捨てよ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そして奔下する水が、汚濁とは言わないまでもどこか無気味な不透明さをたたえているのは、源流に大きな崩潰ぬけのある証拠なのだ。
二つの松川 (新字新仮名) / 細井吉造(著)