“ぬけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヌケ
語句割合
44.0%
36.0%
8.0%
脱去8.0%
崩潰4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現在は新宿区と呼ばれるが、ぬけ弁天を左へ抜けて、坪内先生のお宅へゆくと、女中が、きまってきいたものだ。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ぬけ皮、泥亀頭、鼹手もぐら、牛歯、蓮根、茄子、桃、南天賓などの黒焼を売っているのだ。
大阪発見 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
ひどくおめえ近頃ちかごろぽさ/\しつちやつてんだな、あゝだばゞあでもこがれてる所爲せゐぢやあんめえ、頭髮あたままでぬけやうだな」剽輕へうきん相手あひてぢいさんのあたまかけてゆさ/\とうごかした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
奥の方に入られてしもうて茫然ぼんやりと土間に突っ立ったままうちほたる脱去ぬけられしごとき思いをなしけるが、是非なく声をあげてまた案内を乞うに、口ある人のありやなしや薄寒き大寺の岑閑しんかん
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そして奔下する水が、汚濁とは言わないまでもどこか無気味な不透明さをたたえているのは、源流に大きな崩潰ぬけのある証拠なのだ。
二つの松川 (新字新仮名) / 細井吉造(著)