ぬけ)” の例文
新字:
始めけるが元よりぬけめなき者ゆゑ次第に繁昌はんじやうなし此所彼處の屋敷又は大町人などの舂入つきいれうけ合ければにはかに手くりよく金銀もふゆるにつき地面を求めて普請ふしん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひどくおめえ近頃ちかごろぽさ/\しつちやつてんだな、あゝだばゞあでもこがれてる所爲せゐぢやあんめえ、頭髮あたままでぬけやうだな」剽輕へうきん相手あひてぢいさんのあたまかけてゆさ/\とうごかした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
左りに云ぬけんと爲る共二十日のあさ其方が衣類のすそ血汐ちしほひき其上おのれが紙入藤八よりの手紙が入てありしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
第一番にわた諫皷かんこは二番にわたしけるが或時あるとき祭禮さいれい彼猿かのさるの出しつくらふひまに先へぬけたり此時よりして鳥の出し一番にわたるとの嚴命げんめいにてながく一番とはなりにけり是天下太平のこうなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)