“拔取”のいろいろな読み方と例文
新字:抜取
読み方割合
ぬきとり66.7%
ぬきとら33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
考へ所持の金子を盜み取んとするにより引捕ひきとらへて金子は取り返し以來心を改めよとてよく/\異見いけん差加さしくはへ候節宿屋の者共馳來はせきたりてかれ片小鬢かたこびんの毛を拔取ぬきとり入墨いれずみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
餘程臟腑ざうふも迷惑いたし居候に付、都而すべて膏氣を拔取ぬきとり申候而は不相濟との事に而、瀉藥くだしぐすりを用ひ、一日に五六度もくだし候事にて、少しも勞倦らうけんの覺無之、日に心持宜敷相成申候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
働らき前書にあらはし置たる通り後藤半四郎の道連みちづれとなり三島宿の長崎屋と云ふ旅籠屋はたごやに於て半四郎が胴卷どうまきの金子を盜取ぬすみとらんとして引捕へられ片々の小鬢こびんの毛を拔取ぬきとられ眞黒に入墨いれずみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)