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通拔
読み方 | 割合 |
とほりぬ | 66.7% |
とほりぬけ | 33.3% |
彼處を
通拔けねばならないと
思ふと、
今度は
寒氣がした。
我ながら、
自分を
怪むほどであるから、
恐ろしく
犬を
憚つたものである。
唯見ると、する/\と
動く。
障子はづれに
消えたと
思ふと、きり/\と
板に
鳴つて、つる/\と
辷つて、はツと
思ふ
袂の
下を、
悚然と
胸を
冷うさして
通拔けた。
聞て三五郎是は有難しと後に
尾て大方丈を
通拔鼓樓の下を
潜りて和尚の座敷の
縁側へ
罷り出平伏なすに此時
可睡齋は靜かに
緋の
衣の袖をかき合せながら三五郎を