“素破拔”の読み方と例文
新字:素破抜
読み方割合
すつぱぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お藤に素破拔すつぱぬかれると、萬次郎はそれに抗らふ氣力もなく、がつくり首を落して、平次の前に二つ三つお辭儀をしました。
そんなら俺も彼奴あいつの事を素破拔すつぱぬいてやらう、と氣が立つて來て、卑怯な奴等だ、何も然う狐鼠狐鼠こそこそ相談せずと、退社しろなら退社しろとはつきり云つたら可いぢやないか、と自暴糞やけくそな考へを起したが
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
平次の素破拔すつぱぬきは、無造作で無技巧で、何んの氣取りもありませんが、それを聽いたガラツ八の驚きは大變でした。