“瞭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あき28.6%
あきら25.0%
みは14.3%
はっき10.7%
はつき7.1%
あきらか3.6%
きつぱ3.6%
さやか3.6%
はき3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本の外務省が英国の内政上の問題にまで乗り出すようなそんな手数をしないことは火を見るよりもらかなことなのです。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
今天下の人をして、ほしいままに狐狸木石を尊信せしめば、人々その心をもって心となし、ついにその帰するところを知らざることかなり。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
そのうちに、あくる年の二月の末になって、チエ子の父親が、長い航海から帰って来たが、玄関に駈け出して来たチエ子を見ると、ビックリして眼をった。
人の顔 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
専門外のこととてりしたことは判らなかったが、とにかく、簡単ながら、男湯の電気風呂へ、何かの仕掛けがされていることだけは、誰にも首肯されたのであった。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
お利代は大きい眼を屡叩き乍ら、未だりと自分の心を言出しかねる樣で、『恁うして先生のお世話を頂いてると、私はもう何日までも此儘で居た方が幾ら樂しいか知れませんけれども。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
汝は汝の目をにし鋭くせざるをえざるほど、終極の救ひに近づけり 一二四—一二六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そんなら俺も彼奴の事を素破抜いてやらう、と気が立つて来て、卑怯な奴等だ、何も然う狐鼠々々相談せずと、退社しろなら退社しろとり云つたら可いぢやないか、と自暴糞な考へを起して見たが
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
還り多時酒など酌交す様子なりしが、高声一つ立つるにもあらで、唯障子を照すのみいとに、内の寂しさは露をも置きけんやうにて、さてはかの吹絶えぬ松風に
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何故と云えば、俺は、ソレ倒れたのだ。尤もこれはとせぬ。