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瞭
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あきら
ふりがな文庫
“
瞭
(
あきら
)” の例文
今天下の人をして、ほしいままに
狐狸木石
(
こりぼくせき
)
を尊信せしめば、人々その心をもって心となし、ついにその帰するところを知らざること
瞭
(
あきら
)
かなり。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
恰
(
あたか
)
も若草の緑が
常磐木
(
ときはぎ
)
のそれになるやうな、或る現実的な強さが、
瞭
(
あきら
)
かに其処にも現れつつあるのであつた。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
後にまわすのは、遠征の策ではない。北伊勢の
嶮
(
けん
)
、高岡の城だに
墜
(
おと
)
してしまえば、
恃
(
たの
)
みの中心をうしなって、余の北畠一族は、四散滅裂すること、火を見るよりも
瞭
(
あきら
)
かである
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
変らぬどころか、次第に進歩発達して絶対に退くことのないところのものである。すなわちわが早稲田大学は安全に堅固に、永久に存在することは火を看るよりも
瞭
(
あきら
)
かである。
早稲田大学
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
もし、綱一本の手違いがあったら、もし、畳み方一つに
誤
(
あやまち
)
があったら……。黒吉の体は木葉微塵となってしまうことは、火を
睹
(
み
)
るよりも
瞭
(
あきら
)
かなのだ——なんという恐ろしい仕事であろう。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
▼ もっと見る
すでに、小松殿も、それをお気づきある以上は、もはや、事を挙げても、
成就
(
じょうじゅ
)
せぬことは、火をみるよりも、
瞭
(
あきら
)
かです。決して、お館には、さような暴挙にご加担なされぬように……。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分の指して行く道を
瞭
(
あきら
)
かに思い決したぞ!
臨終
(
いまわ
)
のきわによう聞いてゆけ! そちの頼みはたしかにこのほうがひき受けた! 必ずお千絵どのの今の
境界
(
きょうがい
)
、骨身にかけて救ってとらす。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「叡山の態度こそ、
怪
(
け
)
しからぬものである。吉水の法然と、それとを比較すれば、いずれが、仏者として正しいか、
瞭
(
あきら
)
かではないか」と、かえって硬化して、
廟議
(
びょうぎ
)
は、いっそう激越になり
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「しかし、ただ一つ
瞭
(
あきら
)
かなことがござります」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
瞭
常用漢字
中学
部首:⽬
17画
“瞭”を含む語句
明瞭
瞭然
瞭乎
瞭々
不明瞭
一目瞭然
明瞭度
妍醜瞭然
目瞭然
簡単明瞭