“明瞭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めいりょう59.6%
はっきり18.1%
はつきり7.4%
めいれう5.0%
はっき3.5%
あきらか2.8%
はつき1.1%
くつきり0.7%
あからさま0.4%
ありあり0.4%
あり/\0.4%
ささくり0.4%
めいりよう0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尤(もっと)もこの物語の後に於て判るように、このことがどんな事実であるかということを明瞭(めいりょう)に知っている筈(はず)の二つの関係があるのですが
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
だから、しかし、明瞭(はっきり)しておかないと、後でみんなが困ることですから。(間)万一です、万一ですね、あなたがあさ子さんを……。
みごとな女 (新字新仮名) / 森本薫(著)
念佛(ねんぶつ)の濁(にご)つた聲(こゑ)も明(あか)るく響(ひゞ)いた。地上(ちじやう)を掩(おほ)うた霜(しも)が滅切(めつきり)と白(しろ)く見(み)えて寮(れう)の庭(には)に立(た)てられた天棚(てんだな)の粧飾(かざり)の赤(あか)や青(あを)の紙(かみ)が明瞭(はつきり)として來(き)た。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「此處(こゝ)に居(ゐ)たよ、そんなに喚(よ)ばらなくつたつてえゝから、何(なん)だかおとつゝあは」おつぎの勘次(かんじ)を叱(しか)る聲(こゑ)は軟(やはら)かでさうして明瞭(めいれう)に勘次(かんじ)の耳(みゝ)に響(ひび)いた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
やがて明瞭(はっき)り彼は、相手らの風采(ふうさい)を見て取った。そしてにたりと笑った。表面は極めてあいそよく頷(うなず)いて来訪者を追っぱらった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
が、彼(かれ)は年月(としつき)の經(た)つと共(とも)に、此事業(このじげふ)の單調(たんてう)なのと、明瞭(あきらか)に益(えき)の無(な)いのとを認(みと)めるに從(したが)つて、段々(だん/\)と厭(あ)きて來(き)た。彼(かれ)は思(おも)ふたのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
彼がこの青年を明瞭(はつき)り記憶したのは昨秋の道普請のときであった。そのときの高倉は、あたりの大人なみになりたい一心であった。しかし今では異って見えた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
渠は突然(いきなり)其硝子戸を開けて、腰を屈めて白木綿を潜つたが、左の肩を上げた其影法師が、二分間許りも明瞭(くつきり)と垂帛(カーテン)に映つて居た。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
亞尼(アンニー)は心(こゝろ)も心(こゝろ)でなく、急(いそ)ぎ私共(わたくしども)の家(いへ)へ歸(かへ)つて來(き)たものゝ、如何(どう)する事(こと)も出來(でき)ません、明瞭(あからさま)に言(い)へば、其(その)子(こ)の首(くび)の飛(と)ぶばかりではなく、私共(わたくしども)の一家(いつか)にも、何處(どこ)からか恐(おそ)ろしい復讐(あだうち)が來(く)るものと信(しん)じて
静子の目には、兄と清子の間に遠慮が明瞭(ありあり)と見えた。清子は始終敬虔(つつまし)くしてゐたが、一度信吾と並んで坐つた時、いかにも極悪気(きまりわるげ)であつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
靜子の目には、兄と清子の間に遠慮が明瞭(あり/\)と見えた。清子は始終敬虔(つゝまし)くしてゐたが、一度信吾と並んで坐つた時、いかにも極り惡氣であつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
とうてい公然(けんたい)に申されん耻(はず)かしかことですばッてん、今迄は誰にも申したことがござりませんでしたけンが、かくなる上は何事も明瞭(ささくり)と申上げまッしょう。……今から八年前のことでございました。
しかしその現代人(げんだいじん)に屬(ぞく)するクロマニヨン人(じん)が棲(す)んでゐた時代(じだい)はいつ頃(ごろ)だらうと申(まを)しますと、ずいぶん古(ふる)い時代(じだい)であつて明瞭(めいりよう)にはわかりかねるのでありますが
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)