“あからさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
明白25.0%
明白地17.9%
白地17.9%
明々地14.3%
白々地7.1%
明々白地3.6%
明瞭3.6%
浅露3.6%
率直3.6%
露骨3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「されば、なんでもどこかの侍が数人とも顔面を何者にか知れず傷つけられたと申す事で」と明白あからさまには源八郎云わなかった。
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
……それまでが、そのままで、電車を待草臥まちくたびれて、雨にわびしげな様子が、小鼻に寄せた皺に明白あからさまであった。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
流石さすがに胸一杯の嫉妬と怨恨うらみとを明白地あからさまには打出うちだし兼ねて、ず遠廻しに市郎を責めているのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しかなんだかさう明白地あからさまにもいはれないのでういつたのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
まづかれもときて、事の由来おこり白地あからさまに語り
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
遂に、あの頃のお友達は今うなつたらうと思ふと、今の我身の果敢なく寂しく頼りなく張合のない、孤獨の状態を、白地あからさまに見せつけられた樣な氣がして、智惠子は無性に泣きたくなつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
この一筋道を行くなれば、もしかの人の出来いできたるに会はば、のがれんやうはあらで明々地あからさまおもてを合すべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しきり左視右胆とみかうみすれども、明々地あからさまならぬ面貌おもてさだかに認め難かり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
菅子はもうそこに、袖を軽く坐っていたが、露の汗の悩ましげに、朱鷺とき色縮緬の上〆うわじめの端をゆるめた、あたりは昼顔の盛りのようで、あかるい部屋に白々地あからさまな、きぬばかりがすずしい蔭。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お孝が一声応ずるとともに、崩れた褄は小間を落ちた、片膝立てた段鹿の子の、浅黄、くれないあらわなのは、取乱したより、蓮葉はすはとより、薬玉くすだまふさ切れ切れに、美しい玉の緒のもつれた可哀あわれ白々地あからさま
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今も住んでいるのが、つまり明々白地あからさまに言うのをはばか所以ゆえんでもあるのだが、その年代の調査は前同様矢張やはり新しい部に属する。
白い光と上野の鐘 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
如何どうすること出來できません、明瞭あからさまへば、そのくびぶばかりではなく
浅露あからさまなる日の光のまばゆきのみにて、啼狂なきくるひしこずゑひよの去りし後は、隔てる隣より戞々かつかつ羽子はね突く音して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あなたがたがそれをれるか、れないかはまったべつとして、かくわたくしえいじたままを率直あからさまべてることにいたします。
古代希臘ギリシャの彫刻はいざ知らず、今世仏国きんせいふっこくの画家が命と頼む裸体画を見るたびに、あまりに露骨あからさまな肉の美を、極端まで描がき尽そうとする痕迹こんせきが、ありありと見えるので、どことなく気韻きいんとぼしい心持が、今までわれを苦しめてならなかった。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)