“或物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あるもの90.0%
サムシング10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代助に云はせると、親爺おやぢの考は、万事中途半端ちうとはんぱに、或物あるものを独り勝手に断定してから出立するんだから、毫も根本的の意義を有してゐない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
国芳の描ける活気ある風景画の或物あるものはけだしこの種類ジャンル中の逸品たると共にまた浮世絵板物はんものを通じてその最も偉大なるものたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
自分の頭に籠ツてゐる「或物サムシング」だけは何うしても剔出へきしゆつすることは出來ない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)