“夕方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうがた53.7%
ゆふがた32.8%
ゆうかた7.5%
ゆふかた6.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて夕方ゆうがたになりました。松蝉まつぜみきやみました。むらからはしろゆうもやがひっそりとながれだして、うえにひろがっていきました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
母親のおとよ長吉ちやうきち初袷はつあはせ薄着うすぎをしたまゝ、千束町せんぞくまち近辺きんぺん出水でみづの混雑を見にと夕方ゆふがたから夜おそくまで、泥水どろみづの中を歩き𢌞まはつために
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
五百らが夕方ゆうかたになると、長い廊下を通って締めにかなくてはならぬ窓があった。その廊下には鬼が出るといううわさがあった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その日の狩は獲物が多かつたと見えて、夕方ゆふかた宮にお帰りになる頃には、すつかり田舎娘の事はお忘れになつてゐた。