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夕方
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ゆふかた
ふりがな文庫
“
夕方
(
ゆふかた
)” の例文
その日の狩は獲物が多かつたと見えて、
夕方
(
ゆふかた
)
宮にお帰りになる頃には、すつかり田舎娘の事はお忘れになつてゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
夕方
(
ゆふかた
)
になると
竹垣
(
たけがき
)
に朝顔のからんだ勝手口で
行水
(
ぎやうずゐ
)
をつかつた
後
(
のち
)
其
(
そ
)
のまゝ
真裸体
(
まつぱだか
)
で
晩酌
(
ばんしやく
)
を傾けやつとの事
膳
(
ぜん
)
を離れると、夏の
黄昏
(
たそがれ
)
も
家々
(
いへ/\
)
で
焚
(
た
)
く
蚊遣
(
かやり
)
の
烟
(
けむり
)
と共にいつか夜となり
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
獅子や
驢馬
(
ろば
)
と共同生活を営んでゐた仏蘭西の女流画家ロザ・ボナアルは、何処に一つ女らしい
点
(
ところ
)
のない生れつきで、
夕方
(
ゆふかた
)
野路
(
のみち
)
でも散歩してゐると
野良
(
のら
)
がへりの
農夫達
(
ひやくしやうだち
)
は
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
然
(
しか
)
し
日盛
(
ひざか
)
りの暑さにはさすがに
家
(
うち
)
を出かねて
夕方
(
ゆふかた
)
になるのを待つ。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
夕方
(
ゆふかた
)
豊後が
邸
(
やしき
)
に帰つて、
用人
(
ようにん
)
を相手にその話をすると、用人ははたと膝を叩いた。そして
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
ベンヂヤミン・フランクリンがある冬馬に
騎
(
の
)
つて田舎に旅行をした事があつた。雪の多い頃で、
夕方
(
ゆふかた
)
田舎の
旅籠屋
(
はたごや
)
に着いた頃には、馬も人も砂糖の塊のやうに
真白
(
まつしろ
)
になつてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
トオマス嬢はある日の
夕方
(
ゆふかた
)
美しく刈込まれた学校の
校庭
(
カムパス
)
を散歩してゐた。
晩食
(
ばんめし
)
は
消化
(
こなれ
)
のいゝ物でうまく食べたし、新調の
履
(
くつ
)
は
繊細
(
きやしや
)
な足の裏で軽く鳴つてゐるので、
女博士
(
をんなはかせ
)
はすつかりいい気持になつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
夕
常用漢字
小1
部首:⼣
3画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“夕方”で始まる語句
夕方帰
夕方過