“履”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
44.4%
26.6%
くつ21.5%
はきもの1.4%
はい0.9%
はか0.9%
はき0.9%
0.9%
ぐつ0.5%
げた0.5%
(他:3)1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仙台の殿様が伽羅きゃらの下駄をいたという時代、はるかへだたっては天保年間のお女郎は、下駄へ行火あんかを仕掛けたと言う時代です。
時代のついた古い洋服——それもフロックがあるかと思えば背広があり、そうかと思うと中年の婦人のつけるスカートをモーニングの下にいています。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
フロツクコートに黒の山高帽子やまたかばうしいただき、玉柄ぎよくえのステツキをたづさへ、仏蘭西製ふらんすせいくつ
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
なお山部赤人の歌に、「朝猟に鹿猪ししみ起し、夕狩に鳥ふみ立て、馬めて御猟ぞ立たす、春の茂野しげぬに」(巻六・九二六)がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ふので、これから支度したくをしまして、両人りやうにんで出かけましたが、なんでも歩かなければ実地じつちめませぬ。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
すくなくともこの事件が、前記の通りの状態で勃発してのち、如何なる径路をんで吾輩の手にズルズルベッタリにすべり込んで来たか。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
王を二尺左に離れて、床几しょうぎの上に、ほそき指を組み合せて、ひざより下は長きもすそにかくれてくつのありかさえ定かならず。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「裸頭跣足」は言ふ迄もなく、帽子もかぶらず、くつ穿かない主義で、一口にいふと、日本人を生蕃人せいばんじんにしようとするのだ。
信濃路しなぬぢいま墾道はりみち刈株かりばねあしましむなくつ 〔巻十四・三三九九〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
唐土もろこしにては是をるゐとて山にのぼるにすべらざるはきものとす、るゐ和訓わくんカンジキとあり。
唐土もろこしにては是をるゐとて山にのぼるにすべらざるはきものとす、るゐ和訓わくんカンジキとあり。
内田氏は何事にも念に念を入れて、駄目を押さないと承知出来ないたちだから、今一度言つておくが、今度洋行を命ぜられたのは、内田氏自身で、内田氏のはきものでも、外套でもない。
左樣そうだらうおまへ鼻緒はなをたちッこはい、いやれの下駄げたはいゆきねへ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
僕は鼻緒を切つてしまつてどうようかと思つてゐる、本当に弱つてゐるのだ、と信如の意久地なき事を言へば、そうだらうお前に鼻緒のたちッこは無い、好いやれの下駄をはいゆきねへ、この鼻緒は大丈夫だよといふに、それでもお前が困るだらう。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私は何んともいえず気のかない即ち大阪語でいえばもっさりとした、しかも上等のきものを着せられ、畳表たたみおもての下駄をはかされるのだ。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
きつい猿股のようなものがはかされたと思うと、次には胸のところからかかとのところへ届くほどのサラサラした長い布で巻かれた。
鍵から抜け出した女 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今来た入口はいりぐちに、下駄屋と駄菓子屋が向合って、駄菓子屋に、ふかし芋と、でた豌豆えんどうを売るのも、下駄屋の前ならびに、子供のはきものの目立ってあかいのも、ものわびしい。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
身のまはりにて、最も怪しげなりしははきものなり。
晏子こたえて「おおせの通りで御座ります。近来はようの価がたかく、の価がやすくなりましたように存じまする」と申上げた。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
「小さき者、、つつしんで黒き牡牛をいけにえにして、敢て至高至大なる天帝にことあげいたします。私はみ旨を奉じ万民の苦悩を救わんがために、天帝に罪を得た者を誅しました。天帝のみ心に叶う臣下はすべてその徳が蔽われないよう致したいと思います。私は天帝のみ心のまにまに私の進むべき道を選ぶのみであります。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
そしてそれつきり二十年餘も世を絶つてゐたが、やがて清朝の世も定まり、眞の平和が南昌にも見られて來た頃、彼はすりきれたわらぐつをはき、垢じみた布帽をかぶり、破衣はいをひるがへしてむかしの王子として君臨してゐた城下を氣のへんな風來僧となつて歩きまはつてゐた。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
何千部何万部刷ろうとも失われた一冊は日本文化に取っては一冊の世界的知識の損失であると、感慨一時に湧いて来たが、周囲の人声やげたの音に忽ち消されて了った。
彼の高厳荘重なるミルトンまでも一度は此轍このてつふまんとし、嶢※げうかく豪逸なるカーライルさへ死後に遺筆をするに至りて、合歓団欒だんらんならざりし醜を発見せられぬ。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
私共は親子連の順礼とあとになりさきになりして、松葉の香をふんで通りました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
二 衣服 王者ノ服。袞冕赤舄コンベンセキセキシュクツタル事。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)