“履脱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くつぬぎ80.0%
くつぬ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
廊下の突当り、中戸を突きあげると、履脱くつぬぎに、庭下駄と、草履ぞうりとが並んでいた。人々が、庭下駄を履いたので、池上がその上へ足を下ろすと
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
母が履脱くつぬぎへ降りて格子戸の掛金かきがねを外し、ガラリと雨戸を繰ると、さっと夜風が吹込んで、雪洞ぼんぼりの火がチラチラとなびく。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あの古い女の下駄とあの小さい女の子の下駄と——あれは何時いつも老人の下駄と履脱くつぬぎの石にあつたものである。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)