“くつぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沓脱70.8%
靴脱20.8%
履脱4.2%
靴縫4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信子は独り彼の後から、沓脱くつぬぎの庭下駄へ足を下した。足袋を脱いだ彼女の足には、冷たい露の感じがあつた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そうして靴脱くつぬいしの上に鋏の大きな蟹が死んでいるのを見ると、学者たちを呼んでまいりました。
椰子蟹 (新字新仮名) / 宮原晃一郎(著)
あの古い女の下駄とあの小さい女の子の下駄と——あれは何時いつも老人の下駄と履脱くつぬぎの石にあつたものである。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼は極端に醜い男だった。当時の最もきれいな靴縫くつぬい女であったイルマ・ボアシーは、彼の醜さにあきれて、「グランテールはしようがない」という判決を下した。