“貴”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とうと38.0%
たっと24.0%
たふと8.6%
あて6.3%
たか5.9%
たつと3.6%
2.3%
たっ1.8%
あで1.4%
アテ1.4%
(他:15)6.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“貴”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩100.0%
哲学 > 倫理学・道徳 > 人生訓・教訓58.3%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 風俗習慣・民俗学・民族学30.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
まずいやしからずとうとからずらす家の夏の夕暮れの状態としては、生き生きとして活気のある、よい家庭である。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それは彼女の美とその徳とをたたえて、この世のいかなる財宝も、そのとうとさには到底比べられないとの意を詠じたものであった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もっとも病人によっては飲み物ばかり与えて悪い事も沢山あるけれども大概は消化吸収が良くって滋養分の多いものをたっとぶ。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そうして彼らの甞めた経験は、人生の歴史の一部分として、彼らに取っては再びしがたいたっといものであったかも知れない。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ゆき白髪しろかみまでに大君おほきみつかへまつればたふとくもあるか 〔巻十七・三九二二〕 橘諸兄
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
硬き鋪石しきいしはまたアルメオンが、かの不吉なるかざりの價のたふとさをその母にしらしめしさまを示せり 四九—五一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
だから、くわの家に、奴隷やっこになって住みこんだいにしえあてびともあった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「世界の男、あてなるもいやしきも」、かぐや姫を手に入れようとして騒ぎ始める。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
見らるゝ如く足跡を我に踏ましむるこのひとりは裸にて毛なしといへども汝の思ふよりは尚きはたかき者なりき 三四—三六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それに来て見ると、砂が立つ、ほこりが立つ。雑沓ざっとうはする、物価ものたかし、けっして住み好いとは思わない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
つまりやまたかいばかりがたつといのではなく、しげつてゐるので本當ほんとうたつといのです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
寝台ねだいの外に一つの卓と三脚の椅子とを除けばこれ等の書棚がヌエのたつとい家財のすべてである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「おい猪の、おらがゐるのがさんには見えんのか。」と、旦那は猪之介の背中から怒りの聲を浴せかけた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「なにを。証拠はちゃんとあるじゃ。また帳面にもっとるじゃ。さまの悪いおののあとのついた九十八の足さきがいまでもこの林の中にちゃんと残っているじゃ。」
かしわばやしの夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
彼は自分で学校生活をしているにもかかわらず、兄の日曜が、いかに兄にとってたっといかを会得えとくできなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただたっとい名家の手にならないのが遺憾いかんであるが、心の中はそう云う種類のと同じく簡略にでき上っているとしか僕には受取れなかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あでなる女君をんなぎみよ、なつかしき身振みぶりもて、
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
あでなり、大苑生花いくはなついばみつつ、
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
だから、クワの家に、奴隷ヤツコになつて住みこんだイニシヘアテびともあつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だから、クハの家に、奴隷ヤツコになつて住みこんだイニシヘアテびともあつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
いわゆる扶桑ふそう伝説はすなわちこれで、多分は太陽の海を離るる光景の美しさとうとさから、導かれたもののごとく私たちは推測している。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鮮やかなる事錦をあざむくに至って生きて甲斐かいある命はとうとい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「古語にいう。——シュタットケレバ臣栄エ、主憂ウル時ハ臣辱メラルと。弟には弟の主君あり、私には私の主君がありますから」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「知らないか。——兵ハ神速シンソクタットブ——という。みだりに舌の根をうごかして、わが士気を惑わすな!」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丹波の道主ムチを言ふのに、ひぬま(氷沼)の……と言ふ風の修飾を置くからと見ると、ひぬまの地名は、古くあつたのである。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
丹波の道主ムチが言うのに、ひぬま(氷沼)の……というふうの修飾を置くからと見ると、ひぬまの地名は、古くあったのである。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「およしだって、んたは私になんでも御よしと云う事は出来ないと思ってらっしゃい。エエそうだ私は世の中の男をおどしてビックリさせて頓死させるために生れて来たんですもの——」
お女郎蜘蛛 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
たまか、黄金こがねか、にもたうと宝什たからひそんで、群立むらだつよ、と憧憬あこがれながら
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
昔孔子は富とたっときとは人の欲するところなりと言われたが、黄金万能の今日の時勢では、富者すなわち貴人である。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
たゞ平岡と事を決する前は、麺麭パンために働らく事をうけがはぬ心を持つてゐたから、あによめ贈物おくりものが、此際このさい糧食としてことに彼にはたつとかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
何ものか見えないものに守護されているとおとさがあふれていた。
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)
いざ汝して知るべし、人うけがひて神また肯ひかくして誓ひ成るならんには、そのいととほときものなることを 二五—二七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
今の大隈様おほくまさんだの、島田様だのつてエライ方々が、皆ンなそろつ御退おさがりになりましてネ、其時山木様も一所に役を御免おやめになつたのです、今まで何百ツて云ふい月給を頂いて居らつしやいましたのが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
だから、クハの家に、奴隷ヤツコになつて住みこんだイニシヘアデびともあつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
特ニ、闘犬ノ鎌倉ニ集マルモノ数千匹。名犬ハ税トシテモタフトマレ、一匹ノ価、百貫ヲ呼ブモアリ、武門コトゴトク、犬ヲ繋ギ、犬ニ仕へ、日、暮ルレバ又、宴楽アルノミ。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)