“厳乎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんこ62.5%
しつかり12.5%
しかつべ12.5%
まじめ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蒼溟の大波が捲き起ってまさに崩れようとする形であるが、一波の尖りにも厳乎げんこたる特性があって力強く存在を宣している。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
あア其れですかどころぢや有りませんよ、先生、貴郎あなた厳乎しつかりして下ださらねば、永阪教会も廿五年の御祝で死んで仕舞ひます
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
この満場つめも立たない聴衆の前で椿岳は厳乎しかつべらしくピヤノの椅子いすに腰を掛け、無茶苦茶に鍵盤けんばんたたいてポンポン鳴らした。
少年 (深く考えるが如き様子。——大人おとなの如く厳乎まじめなる表情。やや長き無音)
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)