“厳寒”のいろいろな読み方と例文
旧字:嚴寒
読み方割合
モローズ37.5%
マローズ25.0%
げんかん25.0%
マロオズ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰かが七歳と四歳になる二人の女の児を雪の深い森へ連れ込み零下十何度という厳寒モローズの中へ裸にして捨てて行った。
一九二九年一月――二月 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
いかにも晴れやかな厳寒マローズで、露天商人もいつもよりどっさり出ているし、赤い広場の黒い二本の踏つけ道の上にも、一列につづいて、絶えず通行人がある。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
毎年の厳寒げんかんには、深夜、凍天とうてんをいただき氷地を踏み、井戸端へ出て、荒繩あらなわで腹を巻きしめ、氷を砕いた水を頭からかぶって、丑満うしみつから独り道場入りを始め、夜の明けるまで
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)