“荒繩”のいろいろな読み方と例文
新字:荒縄
読み方割合
あらなわ60.0%
あらなは40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎年の厳寒げんかんには、深夜、凍天とうてんをいただき氷地を踏み、井戸端へ出て、荒繩あらなわで腹を巻きしめ、氷を砕いた水を頭からかぶって、丑満うしみつから独り道場入りを始め、夜の明けるまで
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
着物は完全な襤褸ぼろでそれに荒繩あらなわの帯を締めていたような気がする。
物売りの声 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
法被はつぴてらとも棺桶くわんをけいた半反はんだん白木綿しろもめんをとつて挾箱はさんばこいれた。やが棺桶くわんをけ荒繩あらなはでさげてあかつちそこみつけられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あららげて打すゑると雖も知らぬとばかりゆゑ掃部は茂助になはを取てきたれと言に茂助は臺所より荒繩あらなは持來もちきたりければ和尚を高手たかて小手こてしばはり釣上つりあたきゞを以て散々さん/″\打てば和尚は眼を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)