“あらなわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒縄76.9%
荒繩23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こと気味きみわるかったのはわたくしのすぐそばる、一人ひとりわかおとこで、ふと荒縄あらなわで、裸身はだかみをグルグルとかれ、ちっとも身動みうごきができなくされてります。
テントのすぐ下には、荒縄あらなわでくくった丸太棒まるたんぼうが縦横無尽に交錯こうさくしていた。その丸太棒の一本に、ポッツリとすずめのようにとまっている人の姿があった。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
滝つぼの辺へ行ってみたところ——荒繩あらなわの腹帯を巻き、れいを振り鳴らし、しぶきの中に、声も出ぬまで、経文きょうもんとなえている姿は、身の毛もよだつばかりであったとか、語っておりました。